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iPhone写真、アナログ写真、随想、詩作、 覚書き など。

11 08 2016 Tamaya - Albuquerque: さらばまた会う日まで: ニューメキシコ⑧

⑦の続き:

 

リゾートホテルにあまり良いイメージを持っていない。

ちょっとキツい書き方になるが要約すると、

そのエリアの良い土地を広大に囲い込み地元民のアクセスから隔離し、

客がホテル内でとどまってお金を落とすようにと策略を凝らし、

過剰な設備とサービスのために電力と水資源を浪費する巧妙に演出されたテーマパーク 

のような感じか。

 

そういう緊張感をどこかに持ちながらもこのホテルでは心が緩んだ。

ニューメキシコ  マジックかも知れない。

 

監修に目を光らせているのがSanta Ana Pueblo自身のせいかも知れない。「巧妙に演出されたテーマパーク」、だが「本物を見せたい、本当のものを知る手がかりを伝えたい」というミュージアムに近しい心意気のようなものを感じる。装飾品もそれらしい雰囲気を作るためではなく、しっかり見せるために置かれている。

思えばミュージアムの一番の機能は作品の保存だが、それを一般公開する時には「巧妙に演出されたテーマパーク」だ。フォーマットよりも、そこに感じる意図や気概で見るべきだと思う。

 

土地開発からの保護も目的とあり、確かに一理ある。このエリア自体にランチ(牧地を主とする私有地)が多いので、広大な土地を囲い込んでいても異質性を感じない。そして広大な敷地の荒野自体がホテルの目隠しとなり、サンディア山を含めた美しい景観はホテルの敷地外でも十分に堪能できるし、ニューメキシコ自体がどこもかしこも美しい。

実情は知らないが、一人の客としての印象だ。

 

結局、予想以上にいることを楽しんだ。

 

リゾートホテルだけに、レクレーションプログラムが色々ある。中でもフェミリー向けが魅力的だ。

部族の人による陶芸講座や、ドリームキャッチャー作りや、トウモロコシの皮でのエリア伝統リース作りなど。だが残念なことにそれらは違う曜日だった。

 

そして私は全身ドロ塗りスパメニューを選んだ。

意外であろう。

私は質実重視のどケチではあるが、「剛健」とは続かない。マッサージやエステ等、ゴロンと横になってケアされるのが好きという軟弱な部分がある。

と言っても日常では皆無、滅多にそれらのサービスを利用することは無い。

 スパのラインナップメニューを見て興味が湧いたのだった。

 

行ってみると平日の朝ということもあり、客は私だけである。

 

まずスパの施設を案内される。

ロッカールーム、洗面室、髪を整えるコーナー、トイレ、シャワールーム、リラックスルーム、ジェットバスとサウナ、それぞれゆったり作ってある。

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↑特に好みだったトイレ。

 

ガウンとスリッパとロッカーの鍵を渡され、着替えてリラックスルームでエステティシャンと待ち合わせる。置いてあるスナックを摘んでみる。チリ入りのグラノラが美味しい。

 

予約時間きっかりに現れたのは金髪長身の女性であった。メニュー名から部族の人を勝手に期待していた(甘い)。でもプロとしての年季と風格が備わっている。

 

施術室に入ってメニューの簡単な説明を受けた後一人になり、素っ裸で施術台の布団に潜り込む。

 

取ったのは「古代のドラミング」。

まず、首肩頭のオイルマッサージ。良い香りがするので聞くと松の実オイルだった。力加減も良く、凝りが良くほぐれる。


次にチリペッパーを混ぜたへメス山(近くの火山)の泥を全身に塗り、松の実オイルに浸したフラックスシードのサッシュで全身を叩く。聞き馴染みのあるプエブロのリズムである。前面、次いで背面も同様に。

 

タオルで泥を拭い、全身に温かい松の実オイルを垂らして広げる。

その上に「塩と松の樹脂のスクラブ」をパラパラと振りかける。擽ったい。

そして軽く擦り始める。

何やら、トレーの中で下味を付けられる肉か魚になった気分である。

身体の両面を終えたらタオルで拭ってお終い。

担当者は腕前がよく、楽しい人だった。

「肌に良い成分が残っているからシャワーでは石鹸を使わないで下さいね」と言われて別のバスローブを渡され、頭を洗って湯浴びをしてガウンに着替える。

 

廊下から見えるスパの中庭のジェットバスに、なんと素っ裸の白人のお婆さんを見てしまった。その時はびっくりしたが、ヒッピー世代のヌーディストだったのかも知れない。

 

使った大量のタオルと大量の松の実オイルに、後ろめたさを感じつつ退室した。

 

トレイルを歩く。

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良い感じだ。撮影したいくらい。

 

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赤いリオグランデ川。数日前の雨のせいかどうか。

 

時間が中途半端なので、あとは空港に向かうだけとした。

それまで景色を眺めて過ごす。

 

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もう一度日没を見ることができた。

 

アルバカーキの外れで軽い夕食を取り、ガソリンを満タンにして車を返す。

折しも大統領選挙日。空港のバーで相方は選挙中継を見ている。

私は外れてベンチで物思いに浸る。

 

空と大地と、土地から感じる何かに強烈に魅せられる。

それは毎回変わらない。

 

ニューメキシコよ、ありがとう。相方よ、ありがとう。

 

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 (初日の空)

 

長くなったけど これにて旅行記は完。

読んでくださった方、どうもありがとうございます。

 

前回の旅の記事リンク集:

imoebinankin.hatenablog.com

 

 

今回の旅の記事:

354x5andwords.hatenablog.com

 

 

354x5andwords.hatenablog.com

 

 

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