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自作ピンホールカメラ(4x5”フィルムホルダー併用)制作メモ ③:組立て、トラブル対処

直接は以下からの流れ: 

354x5andwords.hatenablog.com

 今回は組立と、トラブル処理をどうしたかについて。

上記記事中のリンク2( http://pinhole.stanford.edu/dai.ht)が基本なので、作る方は合わせて見てほしい。

 

 

 

ついでに フィルムホルダーについて、簡単に紹介する。

フィルムホルダーとは

シート状フィルムを使っての撮影に使う。

以下、4x5”ホルダー(小)、8x10”ホルダー(大)と参考のために35mmフィルムロール。

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蓋はこのように上から抜き挿しできる。中にフィルムが1枚入る。

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 両面に一枚づつ、1枚のホルダーに計2枚のフィルムを装填できるようになっているので、撮影時に足りなくならないように、暗室で複数のホルダーに必要分装填しておく。

これをカメラにセットし、蓋を抜き、シャッターを切ったらまた蓋を戻す。

一度カメラから抜き、裏面も同様にして撮影する。

シートフィルムは1枚づつ違った現像方法でイメージコントロールができる利点があるので、万が一のために1つのイメージを複数枚撮ることが多い。私は通常2枚撮る。

 

 

ちなみに普通はこういう蛇腹のついたカメラに使うものである。

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 (ついでになぜか90度回転していたアイコンも直した。なんだったのだろうか)

 

*フィルムホルダー面の溝

 組立に入る前に、フィルムホルダー面の溝の作り方を。

白抜き文字(Fidelity Elite)の下に、レール状の直線があるのだが、これと合う溝をフィルムホルダー面に彫る。

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以下の写真のように。

 

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 手順:

1  部品をフィルムホルダーに重ね合わせ、ホルダーのレール幅の上と下(1本線でなく2本線で幅を正確に取る)の位置に鉛筆で傷を付ける。
2  フィルムホルダーを外し、傷を繋げて線を引く。
3  それぞれの線上の板の厚み半分ほどまで切り込みを入れ、カッターの刃先でほじり出す。

 

**  補強部品

上記貼り付け記事で、長短それぞれ4本づつ、棒状の補強部品を用意した。

分かりやすくするために、これを接着した写真を先に置く。

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このように、2本が平行に4面ぐるりと回って、前のピンホール面、後ろのフィルムホルダー面と、それぞれ接着することになる。

 

この状態にするための準備は、

2( http://pinhole.stanford.edu/dai.ht)の中にも書かれているが、ボードの厚みと重なりを考慮することがポイントになる。

フォームコアボードの厚みは3/16”だが、部品を切り出す時に力が加わって厚みがまちまちになっていたりするから一応厚みも計ったほうがよい。

 

 

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(底、左、上、右面部品を一直線に左に並べる。右の長い板は直線確認用。左の部品に引かれた細い線はピンホール面の厚み)

それらの線の内側に補強部材の位置を印しておく。

 

 

  以下で、それぞれの面での補強部品の位置を見ていく。(最初は記事にするつもりがなかったので、写真も書き込んだ文字も見にくくて申し訳ないです)

2  カメラ上部

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前:ピンホール面の厚みに接するように。

後ろ:際ギリギリに。

 

 

 

4  カメラ底

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 前:ピンホール面の厚みに接するように。

後:フィルムホルダー(1/2”)+フィルムホルダー面(3/16”)=11/16”分引っ込めた奥に。

 

 

 

 

5  カメラ側面

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 左右に注目:ボード2枚分の厚み:3/16”x2=3/8”をそれぞれ差し引く。

左面にはカメラ上面+補強部材、右にはカメラ底面+補強部品の厚みが載るため。

 

 

** 

接着する前に、仮組み立てをしながら位置関係やサイズを確認する。

今回、カメラ上面と底面の幅が、フィルムホルダー幅より1〜2mmほど小さかったことが判明。→このままだと光が漏れる。

 

解決方法:

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底面と上面、それぞれ補強部品の隙間を埋める補正部品を作成。補正部品が必要なのは片側(左)だけだが、重さのバランスを取るために両側に入れた。 

 

5  ピンホール部品

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 前記事で作ったもの。

これには補強部品の印はなし。

 

 

 

確認して納得してから、接着に入る。←これ重要。

私は接着剤(Jade R)を使った。これは濡らせばはがせるタイプだが、やはりカメラを濡らすわけにはいかない。

リンクとは組立順番を変えたので、ざっと記す。

 

1 底面に、右面、左面を貼り合わせる。

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ピンホール面、上面の順に接着。

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最後のフィルムホルダー面を貼る前に、ピンホール面を光に向けて光漏れを探す。

右上角のサポート部品の隙間に漏れを見つけた。

 

フォームコアボードを切って指で潰して、隙間を埋める部品を作った。

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ねじ込んだらぴったりだった。

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 もう一度同じようにして、漏れがないことを確認。

 

最後にフィルムホルダー面を接着し、

 しばらく時間を置いて接着剤を安定させ(私は1日置いた)、

 遮光性テープで周りを留める。

 

 

ゴムバンド

 カメラとフィルムホルダーはゴムバンドで留める。 

手芸屋で、太くてしっかりしてて、伸びもそこそこよいゴムを購入。

フィルムホルダーをカメラにセットして、周囲にゴムバンドを廻らせる。やや引っ張り気味に、縫い代を長めに取って2本切り落とし、1本をしっかり縫う。

それをはめて、カメラごと横や後ろに傾けた時のサポート力、フィルムホルダーを外す時に必要な力加減を確認。

納得がいくようなら同じ物をもう1本作る。

 

二つをはめても出し入れスムーズ、かつホールド力高し。

完璧。

 

 

ピン太郎、誕生。

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今回のは4x5”用だが、最終目的は8x10”用。

面積が4倍、重さは3倍(約650g)となるので、強度などそのまま右から左へとはいかないと思うが、いろんな練習ができると思う。

 

 

次に、三脚への設置方法を書いてシリーズは終わる(たぶん)。

 

 追記:今回は順番が前後したが、組み立てる前に、カメラ底に三脚設置用のナット&ワッシャーを取り付けて置く。

詳細:

 

354x5andwords.hatenablog.com