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子キャベツ(夢)

トンネルを目指して田舎の一本道を歩いている。

トンネル近くには大きなキャベツ畑が広がり、その前に直売店らしき平屋の建物が立っていて、入り口のそばに割烹着を着たおばさんが大きなお盆を持って立っている。

「どう?見ていかへん?」

お盆の上には、たくさんの仔犬が載っていた。

おばさんは何匹かを連れて帰って欲しそうにこちらを見る。

私は申し訳なさそうに言う。

「かわいい仔犬達!でもうちに連れて帰ることはできないの。ごめんなさい」

すると意外な返事が帰ってきた。

 

「よく見てごらんなさい、これ、キャベツよ。」

「え?」

私は慌ててお盆を見る。

するとたしかにおばさんの持っているお盆には、明るい緑色のみずみずしい小さなキャベツ達がごろんごろんと転がるように載っている。

見間違えたのだろうか。

よく見ると、一番外側の葉っぱが時々めくれるのがある。それが犬の尻尾の先っぽや耳に変わってプルプルと震えて、また何事もなかったかのように葉っぱに戻る。

あるいは葉っぱが両側にほどけて仔犬となり、一瞬伸びをするとまたダンゴムシのように丸まってキャベツに戻る。

「おばさん、やっぱり犬じゃないの?」

「犬になるけど、キャベツよ。」

「じゃ、あの畑のは犬?キャベツ?」

「両方よ。キャベツもあるし犬も混じっているわ。」

 

畑のキャベツ達はまだまだ大きくなりそうな若い葉である。キャベツとして生まれて犬に変態するのか。それとも土から生えて育つ犬なのかもしれない。

いずれにしても、珍しい生き物を見た。

 

・・・・芽キャベツをよく食べていたせいかもしれない。

これを書き留めながら、以前に見た犬の夢を思い出した。

なぜか夢では犬が緑色に繋がるらしい。不思議。

 

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