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6度目、1年2ヶ月ぶりのニューメキシコ① 100年経って再発展し始めた極小の町、Carrizozo

 

先週末まで、1週間ほどニューメキシコを旅してきた。

フルチャージして戻ってきた感じだ。

充実感は今までで一番かも知れない。

写真の整理がついていないけれど、キリがないのでぼちぼち記事をあげたい。

 

初日。夜の便で4時間40分飛んで、レンタカーを駆って空港ホテルのベッドに潜り込む。東海岸とは2時間の時差があるので、身体の状態は午前2時半である。何回やっても朝方の私にはこれは結構きつい。

 

だが朝、車に乗り込んで広大な大地を走り始めると、戻ってきたんだという安堵と興奮が込み上げてくる。

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今回も南に向かう。

最初の目的地は前から気になっていたCarrizozo という街。

 

 

まず町外れの食堂で昼食を取る。食べたもの詳細は料理ブログのほうに纏めるつもり。

突き出しのサルサ&チップが自家製でとても美味しかった。

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普段なら一口で十分なくらい大量のチーズと挽肉からのどっぷりの脂。だか美味しく平らげられた。グリーンチリマジックである。

 

 

この町は購読しているNew Mexico Magazineに最近よく取り上げられるので、相方がとても行きたがっていた。

本当は旅程の後半に1泊するつもりだったけど、NMの写真だけを展示する州で最大の写真ギャラリーがあるので、宿泊はやめて開館日に合わせて旅程を組み替え、先に立ち寄ることにした。

 

入ると大柄な年配男性が立ち現れ、熱烈ウェルカム。

ギャラリーの主だった。オープンしたのは2014年10月ということで、まだ3年ちょっと。1917年に建てられた工場を改築した内装は、古い天井や梁が残っていて良い感じである。1階がギャラリースペース、2階はアーティストのスタジオで奥さんが2部屋を使っているそうだ。(奥さんもビジュアルアーティスト)

経緯を聞くとLLビーンを退職した時、3人の子供を育て、自分の仕事を支えてくれた奥さんに恩返ししようと、奥さんの「アーティストの町を発展させたい」という希望に合う町を二人で探してこの地を見つけ、ちょうど良いビルを購入できたので、移って来たということだ。なんとも優雅なリタイアメントである。

 

10年前(だったか)には5人だったアーティストが今は25人、ギャラリーも3件に増えたそうである。

去り際にちょうど奥さんがやって来て少し話す。哲学を勉強したビジュアルアーティストで気さくで面白い人。

 

メキシコ製の古いビューカメラ(大判カメラ)が置いてあった。

私のとは違うけど、作りは同じ。

大判カメラは後方のビューファインダーから上下逆さの景色を見て、構図を決める。(窓の外の景色が飛んでしまって逆さかどうかわかりづらいけど)

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通りに出る。

町と言っても数本の通りにパラパラ、スカスカと建物があるだけで、車だとうっかり通り過ぎてしまいそうな大きさ。

 

いくつかのギャラリーとカフェのある町の目抜き通り「historical 12th street」がこんな感じ。

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もともとは20世紀初頭に鉄道の駅が設置されてできた町で、

当時は水と石炭が採れることから近くの牧場主から重宝がられた土地らしい。

(Carizoはスペイン語でreed、背の高い草の意、そこにzoを重ねて強調したとか)

 

まだまだ空き家がたくさん。

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賑やかな良い感じの壁がある。

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壁一面、ムカデやてんとう虫やなんやかんやの虫モチーフ。

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建物を回り込む。

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字は消えかかっているが、多分、もとTrading Post(食料品雑貨店・交易所)だったと思われる。

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通りにはほとんど人がいないため、建物の中の人と目が合うと猛烈に呼び込まれる。

と言っても、そもそもほとんどの建物に人がいないが。

 

ギャラリーの内装や展示の準備最中だった女性。30代半ばくらいだろうか。弟さんという人物が大工仕事を手伝っていた。

3週間前にLAから越して来たばかりという。知り合いに教えてもらってCarrizozo を訪れ、町に可能性を感じ、見せてもらった建物に一目惚れし、LAにもギャラリーを持っているが引っ越す決意をしたそうだ。

2階の自宅にも案内してくれたが、大いに納得。

素晴らしい柱と窓ぶち、美しいタイルを凝った組み合わせではめ込んだ壁、彫刻の施された天井、細部に至るまでの凝った美しさ。ああ写真を撮りたかった。

おまけに、LAの1月分の経費でここでは1年暮らせるのよ〜〜と。そりゃ引っ越す訳だ。

4月のオープニングに猛烈に誘われる。

いったいこのポツンと離れた小さな町に、どういうところからどんな人がやって来るのか、たしかに面白そうだ。

 

次に目が合って中に引き込まれたのは、ちょっとおどろおどろしい色使いの絵を所狭しと飾ってある画家のスタジオ。

こちらはもう30年だったか前に、アラスカからやって来たという筋金入り(の変わり者)住民。

 

その後、別の通りを少し歩く。

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近づくと、やっぱり空き家。

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カフェでお茶でもと思っていたがだいぶん長居をしたので町を出る。

また訪れよう。

 

その後道を逆に戻り、宿を取ってあったTruth or Consequencesへ向かう。