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iPhone写真、アナログ写真、随想、詩作、 覚書き など。

1年2ヶ月ぶりのニューメキシコ ② T or Cを後に、荒野の中のピンホール屋敷に向かう

旅の続き。

2泊目はTruth or Consequence に宿を取った。

天然温泉が売りのかつては先住民達、その後は開拓者や兵士が傷を癒した言わば温泉保養地だが、日本のように温泉需要自体がないのであまり知られていない。あとアーティストも多い。

前回(2016年11月)の旅程では2回宿泊したので、宿泊は3回目ということになる。

と言っても今回は温泉には行かず、ただ寝るだけである。

今回はなぜだかなかなかネットで宿が取れず、相方が見つけたのは街道沿いの小さなモーテルだった。行ってみるとインテリアやファブリックの合わせがなかなかに良く、何よりベッドの上に飾ってある3点の版画作品がかなり良い。

夜、お茶を入れようと受付に熱湯を貰いに行くと、カウンターの奥から半白髪の不思議な空気を湛えた女性が出てきた。親切だが、なんか透明な壁の向こう側にいるかのようなファンタジーな感じで捉えどころがないのである。

 

相方が朝ごはんを取りに行って持ち帰った情報によると、この女性が宿のオーナーで、元プロダンサーでニューヨーク、それも80年のイーストビレッジに暮らしていたという。そしてその頃からレイキに似たなんちゃらセラピー(失念したが、手を頭に当てて脳にアプローチする方法)を習い、この町に来てセラピストとして療養施設に出入りしつつ(ドルフィンセラピーや多様な代替療法を行う施設があるらしいが知らなかった)ボロボロの宿を買い取ってパートナーと共に手作りで改修してこのモーテルを始めたという。

わー、いかにも、な履歴ではないか。

私が写真をやってることに積極的な興味を示したそうなので、相方と入れ替わりで話に行った。

話すとそのパートナーも写真家で、おまけにアーティストの妹は、私と相方が4年前に訪れてそろそろ再訪したいと思っている町の一つ、Marfa (テキサス)に住んでいたりと偶然が重なって、なんやかんやと話に花が咲く。町のアート事情に詳しく、作品を見せるべくいくつかのギャラリーも紹介してくれたが旅程と噛み合わずに今回は見送ることに。

ここでも再訪を約束して出発する。

 

ちなみに部屋の中を取りそびれたが朝の外観はこんな感じ。

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さらばまた会う日まで。

 

 

その後は「世界のチリペッパーの中心地」ハッチという町へ。

前回訪ねてとても気に入った店があり、そこで昼食を取ることを決めてあった。

町と店の詳細は以前の記事で。

 

354x5andwords.hatenablog.com

 

その後、北西に進路を取りSan Lorenzoを目指す。

 

 

 

街道から未舗装のガタゴト道に入る。もうすでに電波もGPSも使えない。

道標も見かけない。

だがそれだけに、とても美しいエリアだ。

冬景色が気になっていたが、一面が明るく輝く黄金色で驚いた。

木立を抜けたり平原を見渡したり、少しづつ丘の高みに登っていく。

道を見逃すまいと集中していて写真が撮れなかったが、葉を落とした木々がまた美しいのである。

大きく張った枝枝は白樺のように白く明るく輝いて、黄金色の海原から立ち上がり、あたかも神話の世界のようだった。

 

見晴らしの良い場所の写真がいくつかある。

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所用時間を多く見積もっていたが、ぴったりの時間に知人の家に到着した。