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1年2ヶ月ぶりのニューメキシコ番外篇: 創造楽園の内部❸

 

2階に通じる階段を上がり切ると、一つ目の扉が現れる。黒く塗られた古くて軽い木の扉。カタンとビンテージのドア金具を開けると少しカーブを描いた廊下の壁には彼らのアッサンブラージュやら絵や写真作品やヴィンテージのオブジェが展示されていて、右側に一つ目の寝室の扉と、バスルームの扉が並んでいる。

その奥に小上がりと、赤い扉。ふたたび開けると小さなポーチにもうひと組のバスルームと寝室の扉が向かい合っている。

 隣り合った2対のプライベート空間が、お伽話の世界のような軽快な扉で分けられているのはなんか楽しい。

 

 

今回我々は奥のお部屋を使わせてもらった。

部屋の入り口を入ってすぐに置かれているのが、幅80cm、高さ60cm、奥行き40cmほどの大きなドールハウスエニグマ

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とても暗くて手がブレた。

 

部分詳細を。(画像クリックで大きくなります)

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ナンシー作でとんでもなく時間がかかったそう。これもピンホール写真作品になっている。

 

 

寝室は1階と打って変わって菫色の壁に落ち着いたしつらえ。

夏には彼らが使う寝室だそうなので、部分のみを。

敷物がまた素晴らしかった。

 

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この赤紫の朽ちて薄れた風合いはとても好きな色。壁の色がくすんでグレーに見えるけど、実際は菫色。

 

 

その右上に掛かっているアッサンブラージュ。映り込みがひどいけれど、ぼーっと浮かび上がっている白っぽい顔はエリックの御祖母のピンホールイメージ、30数年前にエリック&ナンシーを引き合わせることになった運命の一枚。(このことは彼らの本にも書いてある。)

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当時ピンホール写真を教えていたナンシーは、とある展覧会の数ある作品の中で、この一枚に強烈に惹きつけられ、作者エリックにどうしても会いたい衝動に駆られたそうだ。そしてエリックはナンシーに惚れた。

そこからの展開は差し控える。

他界した祖母というのは孫の強力なサポーターとなるのだと思う。

 そんな大事な作品と一緒に眠らせてもらって感謝。

 

 

 

部屋に置かれたどっしりとしたチェストは、前面の彫刻と寄木細工の組み合わせがとても素敵だった。

 

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その上にずらりと並んでいたすっかり色あせたタワー、どこか南の島で作られた外国人向け土産ランプだろうか。

 

 

 

 部屋が暗いので色が飛んでしまったけれど、ベッドの横の窓は水色のブロックガラス。実際は水色の光がとても美しい。

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 その上は画家だったエリックのお父上の作品(だったか)。

天井に貼ってある布(奥)はアジアの古いものらしいがどこのか分かる?とエリックに聞かれたけれど私には分からなかった。麻のようなので南の国だと思うけど。

 

 

 

最後にバスルームの一角を。

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 バスルームは菫色から燻んだピンクで纏められていて惚れ惚れする空間だった。

 

内部記事はこれで最後。

最初は水も電気もないプリミティブ空間で、ナンシーは初めて訪れた時に絶句したそう。最初の一言が「あなたがここに住んでいることを母上はご存知なの?」だったそう。それからこんなに仕上がった、いやまだきっと変わっていく。空間と物体作りは彼らを生かしめる拍動のようなものだから。

 

 

前回訪れた時の印象と見比べてみた。懐かしい。

次回から再び旅の話へ。