日本での買い物
私は女だが買い物嫌いだ。
まず、身軽が好きなもので、物を買う=自ら所有を選ぶことに、ずしりと重い気分になる。
一種の責任逃れとも言える。
気に入ったもの、まあそこまで言えなくても過不足なく適する物がすぐに見つかれば良いがそうはいかない、というのもある。それを探すプロセスは苦行である。
そして買った物はすぐに使わず、自分の空間の中で少し寝かせて馴染ませる、という変な習性を持っている。
しかし、今回はいろいろ買った(自分比)。
まずは帰国日、小伝馬町近くに宿を取り、翌朝一番に和紙屋で紙をまとめ買い。
気に入った雁皮紙を漉いていた越前の工房が去年閉まってしまったので、
取り敢えず、ああだこうだと試作して方針を決めるつもり。
紙問題は、ずっと制作に付いて回るのだろう。
別の日、代々木上原で人と会った帰り道にふらりと入った古本屋のセレクションが良くて楽しんで見ていたら、前から気になっていた本を2冊発掘。重いけど、これはご縁ということで。
そして海産物。
相方が北海道、私が徳島から持ち寄って。
実際はもう数袋ある。
今回はカメラ機材を見に行く暇が無かった。
日本は特に小物や雑貨が、コンパクトでデザインが良く機能と質に優れた物が多いので、
日本で買おうと思っている品はいろいろあるのだが、
(面倒臭い)買い物は後回しとなって、結局時間切れとなる。
今回は帰りの空港で化粧ポーチを見つけることができた。
もうペンケースで間に合わそうと思っていたが、遂に小さく軽く、感じの良い物が見つかって嬉しい。
いい加減な写真だけど、一応。
あと、寝る時用のふわふわ襟巻き。これは使うのが楽しみ。
大根おろし器と箸を買いそびれた。
また買いそびれるのかも知れない。