11 06 2016 Truth or Consequences :温泉の街 ニューメキシコ⑤
④から続き
Truth or Consequences の宿にチェックイン後、一人で町を歩く。
リラックスした雰囲気の町だ。アーティストが住み着いている感じを受ける。
しかし本当に人影がない。
日曜の午後遅くということもあって殆ど全ての店は閉まっており、町ごと貸切状態である。
映画館
ニューメキシコに限らずだが、中西部に点在する小さな町には、大恐慌(1929年)前の開拓とバブルを彷彿とさせる、アールデコの劇場やホテルが数多く残っている。
極彩色の温泉宿コンプレックス
日を反射して分かりづらいが、ラベンダー色とショッキングピンクの壁が青空に映えていた。
目抜き通りに、人を発見。
日曜日は休み。
本屋
入ってみたかった。
影がどんどん伸びていく。
銀行にも、壁画。
唯一開いていたジェロニモミュージアムに入るが、ジェロニモ関連の展示はわずかだった。
宿に戻る。
椰子影を見て幼少の頃に馴染みのあったサンフラワー号を思い出した。
宿はSierra Grande Lodge & Spa 。
アメリカのメディア王テッド ターナーが所有する保養宿で、彼が所有するランチ(牧場を含む私有地)の野生動物を見に行くツアーもある。しかし温泉にフォーカスする。
部屋の内風呂でも、温泉の湯に入れる。
スパエリアにはいくつかの大きな内湯と露天風呂が一つ設置されていて、宿泊すると無料で予約することができる。5:30pmに露天風呂を予約した。
プライベートだが、こちらの習慣に合わせてバスローブの下に水着を着ていった。
垣根で目隠しをされた敷地の中央に鎮座する石造りの浴槽は深く、広く、6人でゆったり入れる大きさ。風呂の縁には大きなピッチャーとグラスになみなみと冷水が用意されている。湯温は低いだろうと思っていたが、十分に温かい。
透明で匂いもなく、身体が良く浮く湯だ。
体を横たえると、雲ひとつない四角く切り取られた残照の空に半月が白く光っていた。
どのくらい空を見上げていたのか。時間感覚が消えてゆく。
時を見ているのか空間を見ているのかと、ふと自問する、いや両方を見ているのだ。
段々と星々が見え始める。
そして流星を見た。
我々が最後だから好きなだけどうぞと言われていたが、
出て時計を見ると1時間浸かっていたことに驚いた。
湯のことを聞くと、宿の人がお湯の組成表をくれた。
温泉については、マグネシウムが疲労に効くことくらいしか知らない。
どんな湯なのだろう。