3. 16 2017 Snow ripple. +プロローグ
ご無沙汰です、と見てくれている人もいるかな、と声をかけてみる。
アップしたい写真もあったが、この一月半ほど新しい取り組みに没入していて、載せたり書いたりするためにここに立ち止まることができなかった。
その一つはプリントコントロールの模索。露光は太陽任せだが、その下拵えとなる紙と薬品を探っている。こちらは記事にはしないと思う。
もう一つはピンホールカメラの模索で、この記事はそのプロローグである。
今は4x5”のフィルムネガを使っているのだが、去年からもっと大きなネガを得る方法に思いを巡らせていた。
デジタルネガは使いたくないが、と言って私の肉体で8x10”カメラとそれを支え得る重量の三脚とフィルムホルダーを担いで野山を歩き回るのはどうも無理(資金力も)。
ふと、ピンホールカメラを自作すればかなり軽量なものを作れるのでは、と思いついたのが去年の8月終わりか9月で、10月の初めに写真関係の知人に久しぶりに会うことがあって、11月にニューメキシコに旅行することや、ピンホールのアイデアを話したところ、ニューメキシコに行くなら、とお知り合いを紹介してくれることになった。
それは世界のピンホールカメラの第一人者、この道一筋30年超の、大御所カップルであった。
その時は具体的なアイデアも持っていなかったが、面白そうだしこれも何かのご縁、と相方に運転してもらって会いに行った。(その時の模様↓)
露光時間の長いピンホールカメラで常に揺れ動く草木や水を撮り、それでコントラストの弱いアルビュメンプリントを作るのはあまりにも未知数なのであるが、誰もやってないならやってみてもいいんじゃないか、面白い結果が生まれるかも知れない。運命に後押しされている感じもして、「この流れに乗ってみよう」と勉強とリサーチを開始した。
プリントがぼんやりするなら、まずはがっちりと鮮明に焦点の合ったネガを作ってみよう、との考えで、適当な設計図を見つけて制作にかかったのが先月の末。
今後の参考に、制作過程の節々をざっくりと写真にした。それをこれから載せて行くつもりだ。
「4x5”フィルムホルダー式ピンホールカメラ」はニッチでリサーチが進まなかったが、それゆえに情報を探す人がここにヒットして、何かしらのヒントになるかもしれない、また物好きな読み手は面白がってくれるかも、という思いで載せることにした。
ただ、初心者の体験と主観によるものと、ご了承願いたい。
・・・唐突にプロセスを載せるのもなんだかなぁ、とイントロを書いたらなんだか仰々しくなった。
要は、工作記録、です。
だって、こんなのですもの。
第1号機、ピン太郎。
機能はまだ未知数。