ワークショップを終えて
昨夜家に戻った。
ワークショップの流れは、1日目がイントロ、作品を鑑賞してもらう、日本の伝統的ものの見方をフォーカスしつつの制作背景の話、素材としての和紙の話、和紙のDVD鑑賞、和紙を使ってのプリント制作準備。
今回私の用意した話は写真学科の内容としては濃すぎてやや浮いた感があったが、空気に応じての出し入れをもっとうまくできるようになりたい。これは経験と慣れ。
日本語の「自然」という言葉の含み持つもの、諸行無常の概念に関心が高かった。
和紙は、伝統的手法で漉かれた和紙の特徴とその特徴に沿った歴史的な使用例をプリントを配布して紹介。そのあと越前で頂いたDVDで種類や製法を見てもらい、私物の和紙の切れっ端を実際に触って見て違いを感じてもらう。
使用例では障子や襖、巻物など、基本的なものの使用方法、藍染に金銀泥で書かれた一切経、それに紙の布は大きな反響があった。
二人の生徒が和紙を使っての作品制作に意欲的に興味を示してくれて、また、私も学校で教えているプリント処理方法が私の手順と大きく違っていたり、生徒や先生の関心どころから色々な学びを頂いた。
2日目ががっちりプリント制作・・・といっても、各自が1枚焼くのにも時間が足りなかった。
一番興味深かったのは、先生が自分の未知の分野にとても正直であること。
実技も確実な方法を「教える」のではなく、より多くの知識経験を持つ者が、より良い方法を見つけるために、生徒と一緒に実験を行なっているような雰囲気があったところ。
いいなぁ。
また、実技も時間に追われるようで最後は走り走りだったので、次にどこかで機会があればもっとゆとりある時間配分で進めていきたい。
大変良い経験をさせて頂き、学校の人々には感謝であるが、また私を運んでいって、その間どこかで時間を潰してくれた相方にはさらなる感謝である。