2018ー9月:メイン州の港町と内陸部に人を訪ねて❷
3日目。
朝食のあと、サマーハウスに居候させてくれたカップルに別れを告げて、内陸部に位置する次の家に向かった。
幹線道路がないので、森やファームの中を通るのどかな道をのんびりと走る。手早く昼食を摂って3時間半くらい。時間さえ気にしなければよっぽど楽しい。
この友人宅は何度か訪れているが、今見ると記事にしたことはなかった。
泊まる場所もないし、有益情報が無いと思ったからだった。だが野生という大きな贅沢がある。
そんな場所に泊まれることをただありがたい、と思う。
ちなみにその家に暮らすカップルB(男)とS(女)もボストン周辺に仕事用の家があり、ここはスキーや夏の休暇滞在用である。今回、Sは仕事で会えなかった。
9月に来たのは初めてだが、たいそう暑くて驚いた。
着いてクラクションを鳴らすと、裏庭から良く日に焼けたBが満面の笑みで飛び出して来た。一緒に湖に飛び込もうと、我々の到着を待っていたらしい。こちらはこんな暑さを予想していなくて、水着を持って来なかった。
そしてその翌日にはカヌーアドベンチャーを企画しているという。
それは楽しみだ。
打ち合わせの後、気に入っていた川の様子を見に行き、1枚写真を撮って、その足で彼が飛び込みたかった湖へ。
日陰はサラサラと快適なので、彼が満足するまで涼んで過ごした。
インディアンの使っていたオールドサコ川。
豪雪時に備えて屋根のついた古い馬車用の橋。
湖は遠浅。
夕方、翌日カヌーに行く3人が家に来た。
男2人の格好がファンキーだった。写真を載せたいが我慢をする。やっぱり載せた。
顔見知りのRは白と水色の水辺模様に、ピンクのフラミンゴが散らばった生地のスーツと揃いのネクタイ。
もう一人は会ったことのない男、C。
スキンヘッドに強面の大男で、白のスーツに黒いシャツの出で立ちが彼を恐ろしげに見せていたが、話すと笑顔の可愛い面白い人だった。フィルムを作り音楽を教えているという。
おっとりして可愛らしい顔馴染みの女性Jが、二人のドレスコードは「マイアミバイス」だと教えてくれた。
しばらく車を走らせて、瀟洒な一軒家のレストランに移動。
話がすごくて食べたものの詳細を忘れたが、メインクラブケーキがとても美味しかった。
我々以外はさんざん飲んで、真っ暗な森の道を20分走って無事に家まで戻るも、ハードリカーで飲みの続き。
そして3人は帰って行った。
空を見上げるとこぼれてきそうな星の多さに圧倒された。